ケイセンは、今から56年前、新時代を担う人材を育てるために創られた学校です。校名の由来は、「経世済民」。経済という言葉の語源ですが、本来は「世の中を治め、民を救う」という意味を持っています。創立者は当時現役の税理士・司法書士でした。地域の未来のために本物のビジネスパーソンを育てることを志し、自ら学校を立ち上げるほどの熱い想いは、3つの「建学の精神」に表され今もみずみずしく息づいています。

希望は永遠の命なり

人生100年と言われる時代、長い人生の航路で、「希望」は進む道を選ぶコンパス（羅針盤）にも、目的地を照らす灯台にもなります。建学の精神ひとつめは、「希望は永遠の命」という誇り。夢を持って前向きに進もうとしていること、それ自体が素晴らしいのだと自信を持ってほしいと思います。

人生意気に感ず

ケイセンは、仕事とはお金を稼ぐ為だけでなく、世の為人の為に行うものだと考える学校です。試験合格のために授業をするだけでなく、全校で献血活動を行ったり、地域や職場の防災リ ーダーとなる防災士を育てたりしています。このユニーク な経験が、「人生意気に感ず」の心を育てていくのだと信じています。
ある卒業生は、「ケイセンの友情は一生ものだ」と言います。目標を持って一緒に進む仲間だから特に濃密なのでしょう。
ケイセンは学びにも、遊びにも本気。全校で研修を行ったり、同じ映画を見て感動を分かち合ったりと、独自の取組みを続けてきました。この先、Alやロボットに替わる作業が増えて赳細やかな心遣いが必要な仕事や、人と人をつなぐ仕事は必ず "人''が行うことになるはずです。そういう仕事やコミュニケー ションの土台となる信頼関係・友情を、この数年間でぜひ深めてください。

これを耕して尽きず

この言葉は、学問や文化はどんなに学んでも尽きることはない、努力を惜しんではいけないという教えです。卒業生の中には、就職後も学び続けて国家資格を取得した人、警察署長や企業の取締役にまで昇った人が何人もいます。''努力すれば実る" ことを在学中に実感し、自信をつけたからこそ、自分を耕し続ける努力を楽しみ、実践できたのではないかと考えます。
希望の光で方向を見定め、世の為人の為に想いを巡らせ、自ら学び続ける人へ。ケイセンでの学生生活を通して、みなさんが自分自信を成長させていくことを願っています。